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リハビリコラム➋

リハビリスタッフが徹底解説!

人の体における骨の役割について
~いつまでも頑丈な骨でいるために~

人の体と骨

人間の体には約200個の骨があり、それらが集まって骨格を形成しています。
成人では体重の15~18%が骨の重さです。
健康な人の体では、骨は毎日生まれ変わっています

骨の役割

  1. 運動器としての骨(骨は身体組織を保護し、支え、運動を可能にします)
    骨は臓器を衝撃から保護する役割を担っています。
    例えば、頭蓋骨は脳を、肋骨は心臓や肺など重要な内臓組織を保護しています。
    また、身体の支柱として体重を支えるとともに、骨に付着する筋肉や腱、靭帯などと協力して姿勢の保持や、運動を可能にしています。
    筋肉を付けるには、その土台として強い骨が必要になります。
  2. 造血機能(骨の中にある骨髄は造血機能という、生命維持にかかわる非常に重要な機能を有しています)
    赤血球や血小板、リンパ球など全ての血液成分は骨髄から生まれます。
    でも、成人になると徐々にその機能は衰えていきます。
  3. カルシウムの貯蔵(体内にあるカルシウムの99%が骨の中に貯蔵されています)
    成人の総カルシウムは約1000㎎でそのほとんどが骨に貯蔵されています。
    カルシウムは筋肉の収縮や神経の伝達、血液凝固などに関与しています。
    血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出して生命活動を維持します。

骨を構成する成分

骨は骨基質と細胞によって構成されています。
骨基質はコラーゲンに骨塩が付着して出来ています。
細胞には骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞があり、成人では破骨細胞が既存の骨を破壊し、骨芽細胞が壊した骨を修理、再生しています。
絶えず、骨の破壊と形成を行って両者の均衡を保つことで骨量が維持されています。

骨量と骨密度

骨の中には、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル成分が含まれています。
このミネラル成分の量を骨量と言います。
骨密度とは、単位面積あたりの骨量のことを言います。
骨量が多ければ骨密度が高く、丈夫であり、反対に骨量が少なければ、骨密度が低く脆弱であると言えます。
いわゆる骨粗鬆症の状態です。

骨を形成する仕組み(骨のリモデリング)

骨は形を変えずに既存の古い骨が破壊され削り取られます。
その跡に新しい骨が形成されます。
人の体は1年間に2~10%の骨がリモデリングによって更新されています。
運動によって骨に負荷がかかり、骨形成が促進されます。
適切な運動は骨を強くします!

どうすれば強い骨でいられるの?

若いうちから骨量を増やしておきましょう!

骨を強くするためには、若いうちからカルシウムをしっかり摂取し、運動を積極的に行いましょう。
無理なダイエットは控えましょう。

中高年では骨量を減らさない!

バランスの良い食事をとり、適正な体重を維持しましょう。
積極的に運動を行い、喫煙や過度な飲酒は避けましょう。

高齢者は骨量の減少ペースを緩やかにする!

閉経後はホルモンの関係で骨量が減少します。
バランスの良い食事と適切な運動を習慣にしましょう。
また、転倒に気を付けることも大事です。

骨密度が気になる方は、当院でも計測できます。
一度、整形外科を受診してみてくださいね!

過去のリハビリコラム
➊貯筋とたんぱく質について
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