10月19・20日に大阪国際会議場で開催された、
第31回日本慢性期医療学会「超少子高齢化時代と慢性期医療~Well Beingを目指した予防という役割~」に当院から参加しました。
今回、当院の作業療法士が演題発表しましたのでご報告します。
「高齢入院患者における尿道留置カテーテル抜去の有無が退院時の運動・認知機能に及ぼす影響について」というテーマでポスター発表しました。
入院患者さんが在宅復帰を目指すにあたり、トイレで自分で排泄ができることは大きな課題のひとつです。今回は排泄に関連した、尿道留置カテーテルの抜去の有無が退院時の運動能力や認知機能にどう影響するのかを調べました。
先行研究でも、尿道留置カテーテルの長期使用は尿路感染症の発症や歩行能力の低下につながるとされており、早期に排尿自立に向けてカテーテル抜去に取り組むことが重要とされています。
今回の研究では、尿道留置カテーテルを抜去した患者さんのほうが、退院時の運動能力・認知機能が高いという結果になりました。
そのため、全身状態が安定している患者さんについては、早期からの尿道留置カテーテル抜去に向けたチームアプローチの重要性が示唆されました。
当院では今後も排泄自立に向けて、医師・看護師・薬剤師・リハビリテーションスタッフ等が協働し排泄ケアに取り組んでいきます。
学会では他院の取り組み等を知ることができ、とても良い刺激になりました!