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とくへいニュース

終戦記念日に何を思いますか

8月15日は終戦記念日です。
戦後75年が経ち、戦争を知らない世代が社会の中心となりました。

今年は新型コロナウイルスの影響により、戦争のお話をたくさんの人々に伝えることが困難な状況です。
今回は、実体験をされた戦争の語り部の方(デイケアの利用者さん)からお話を伺いました。

15日の終戦記念日で何か心に思われることはありますか。

思うことは沢山ありすぎて、とても一言では伝えることは難しいですが、とにかく戦争は辛いです。
私は当時12歳でしたが、焼夷弾(しょういだん)が投下されたときは空襲警報が鳴り、ほとんどの方が防空壕に避難しました。
その明るさは半端の無い眩しさでした。死を予感しましたが、私は父の指示により、家の座敷で隠れていました。

終戦の玉音はどちらで聞かれましたか。

当時は、ラジオもあまり普及されてなかったのですが我が家には幸いラジオがあり、大勢の人が集まって一言も発せず拝聴いたしました。
皆さんは「玉音」をご存知ですか。天皇陛下のお言葉を肉声で伝えることが「玉音」でございます。
昭和20年8月9日長崎に原爆が投下され、天皇陛下が終戦(無条件降伏)を決断され、昭和20年8月15日に国民にラジオで伝達されました。

令和になって何か感じるものはありますか。

海軍の予科練の方から「カンパン」をいただいたことがありました。
当時は非常に美味しかったと覚えています。しかし、今はもっと美味しくなっていると思いますが、
カンパンを買って食べると正直あまり美味しくないなと思いました。これが今の時代なのかなと・・・。

若い世代に何を伝えますか。

とにかく戦争の苦しみ、悲しみを見聞きするだけでもいいので感じてほしいです。
戦争は人々を決して幸せにはしません。
日本は唯一の被爆国として軍備を持たない平和な国として、二度と戦争はしないという強い決意が若者たちの深層心理に根付いていただければと強く感じています。

 
 

貴重なお話、ありがとうございました。
戦争を経験された痛みに寄り添いながら、今ある平和な日常に感謝を忘れずに、日々過ごしていきたいと強く感じました。
戦争はしない、起こさない、そして忘れないを心に刻んでいきます。

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