切り絵
今回の作業療法図鑑は、「切り絵」について紹介します。
切り絵は昔からあるアートの手法の一つで1枚の紙を切り抜いて絵を作成する伝統工芸です。
近年、手法は様々に増えてきており、紙を切って台紙に張るもの、立体的なものなど進化してきました。
そのような切り絵を用いた作業療法について、どのような効果や工夫をしているのかをお伝えできればと思います。
切り絵の効果
➀ 精神的なリラックス(自律神経の整え)
- 集中によるマインドフルネス:目の前の線に集中して刃を動かす作業は、一種の瞑想に近い状態を作ります。
日常のストレスを一時的に軽減し脳のリフレッシュが図れます。 - 達成感:完成後の瞬間はドーパミンの分泌を促しポジティブな気分にさせてくれます。
⓶ 脳の活性化と手先の巧緻性の向上
- 構成力の向上:空間認知能力や論理的な思考を養うことができます。
- 巧緻性の向上:指先を細かく動かすことで、手と目の協調性を養い指先の円滑な動きにつながります。


カッター、ハサミでの作業効果の違い
切り絵では主にカッターとハサミを使用することが多いので以下にそれぞれの作業効果を説明します。
- カッターの場合では、主に手首と前腕の動きが必要です。
作業効果としては上肢の安定性や力加減、書字の筆圧の訓練にもなります。 - ハサミの場合では、主に指の分離的な動き(指を別々に動かす動き)の促進になります。
また非利き手で紙を動かし、両手の協調的な動きの訓練にもなります。
切り絵紹介
今回は、カッターを使用した切り絵を1つ紹介したいと思います。
準備物
- カッター
- 図案
- カッティングマット
- 画用紙×2枚
- スプレーのり(テープなどでもOK)
- 落ち葉(ドライフラワーにしたもの)
- ボンド
手順
- 選んだ図案を画用紙にスプレーのりで固定する
- カッティングマットの上に乗せカッターでカットする
- もう一枚の画用紙に落ち葉をボンドで固定する

- 切り取った画用紙を落ち葉をのせた画用紙に重ねると完成!

最後に
切り絵をする際には簡単な工程から徐々に難しくしていきましょう。
はじめから難しい図案を選んでしまうとなかなかうまくいかなく挫折してしまう原因にもなります。
まずは簡単な図案から開始し、成功を重ね楽しみながらしていきましょう。
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