今回は、調理実習について説明いたします。
調理実習
対象となる方
- 退院後、料理をして食事をすることを目的とする方
- 料理をすることで自身のQOLの向上を図ることを目的とした方
作業の効果
食べることを目的とする方は、何を作るか、どれくらいの時間で、どのような手順で調理を行うかを療法士と共にプランを立てるころから始まります。
料理を行う上で困難な動作がある場合は、なぜそれが出来ないのかを評価し、普段のリハビリの時に模擬的に練習します。その動作がどうしても困難な場合は、それ以外で代用する方法や自助具の使用も検討します。
高齢の方や認知症を呈する方については、料理をすることで、「自身の役割の再獲得」や、「自信の回復」に繋がります。これらを得られることで、認知症の行動・心理症状の緩和効果があり、QOLの向上を図ることが重要なポイントです。