今回の作業療法図鑑は『書道』について紹介します。
書道
書道は古くから字を利用し、自己表現をするために行われてきました。
筆を利用し自身の個性を活かした芸術作品を作ります。
また、筆を使うことは日本人にはなじみがあり、学校でも習うことが多いのではないかと思います。
書道と習字の違い
習字は「文字を正しくきれいに書く」練習をするという意味合いが大きく、手本を元に書くことを基本としており、筆だけでなく硬筆も含みます。
それに対し、書道では芸術性を重視し、字の上手い下手を関係なく自分の思いのまま文字を書きます。
なので「失敗」ということはなく、自身の満足がいくかいかないか、といった点を評価することとなります。
効果
個性を表現しやすく作品として仕上がるため、
自己肯定感の向上に繋がり、季節感のある文や文字にすると見当識の向上にもなります。
姿勢は自然に背筋が伸び、体幹の筋力強化にも繋がります。
また、墨汁の匂いは心を穏やかにする効果も得られます。
当院でも作業療法の一つとして書道を行っています。
自身の書きたい文字を表現し、楽しくリハビリに取り組まれています。
書字姿勢のポイント!
- 机とお腹の間は、拳一つ分を空ける
- 足を自然に床につけ、背筋を伸ばす