今回の作業療法図鑑は『風船バレー』について紹介します。
風船バレー
風船バレー とは、風船を打ち合って落とさないようにするレクレーションのことです。
対象者の能力によって、座位・立位、どちらでも実施可能です。
風船バレーの効果・ポイント
- 立位ではなく座位でも出来るので、転倒リスクの高い方でも参加可能です。
座位姿勢でも腕や体幹をしっかり使える上に、風船が上から飛んできた際には自然と背筋が伸びて胸が開いたような姿勢になります。 - また、風船は軽くゆっくりと動くため、利き手でなくても容易に打ち返すことが可能です。
麻痺や外傷で片側しか使用できない場合でも参加可能です。 - 風船の行方を目で追いかける必要がありますので、動体視力や空間認知に対してもアプローチすることが可能です。
- 楽しみながら高いリハビリ効果を期待できるのが大きなメリットです。
風船バレーの注意点
- 体の痛みがある場合は無理せずに痛みの出ない範囲で実施してください。
- 大きく身体を動かすので、十分周りとの距離をとって、他の参加者の方とぶつからないように注意しましょう。
- 身体を動かすので開始前には筋肉を痛めないよう準備運動をしてから開始しましょう。
- 車椅子座位の場合はブレーキをかけるのを忘れないようにしましょう。