リハビリスタッフが徹底解説!
日光浴の効果について
日光浴は最高な健康法
近年、新型コロナウイルス感染症の影響により外出の頻度が減少しているという人が増えています。
また、熱中症や紫外線が強いために外に出る機会を減らしているという話をよく耳にします。
外国では、日本人より日光浴を行う人は増えており、様々な研究によって日光浴の効果が報告されています。
日光浴は、心と体の健康を維持する効果があります。
今月は、日光浴についてお話をしたいと思います。
骨粗鬆症の予防
日光に含まれる紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが生成されます。
ビタミンDは骨の健康を守る必要な栄養素です。
ビタミンDは、腸から吸収されるカルシウム量を2~5倍に増やす作用があります。
毎日牛乳を飲んでカルシウムを摂取をしても、ビタミンDが不足していたら十分に吸収されません。
きのこ類や魚にビタミンDは含まれていますが、食事だけで必要な量を摂取するのは難しいとされています。
認知症の予防
ビタミンDは、骨を強くするだけではなく、認知症の予防にも効果があるといわれています。
米国の研究では、ビタミンDが不足していると、記憶力の低下が顕著に現れると報告されています。
また、アルツハイマー型認知症患者のビタミンD濃度を調べた所、多いに低下していたと報告されています。
リラックス効果
日光を浴びる事によりセロトニンという脳内伝達物質が増えるといわれています。
セロトニンとは幸せホルモンと言われており、体だけではなくメンタルにも良い効果があるとされています。
脳からセロトニンを出すことでリラックス効果が得られ、ストレスの軽減になるといわれています。 また、気持ちを明るくし元気に活動できるようになるため、うつ病の予防になるといわれています。
睡眠の質向上
日光を浴びるとセロトニンが増えると言いましたが、このセロトニンは夜になるとメラトニンという物質に変化します。
このメラトニンは脳内の温度を下げ夜眠りやすくするホルモンです。
日中のセロトニンが多い人は夜にセロトニンが多く心地良い眠りにつくことができ、睡眠の質が向上します。
血行促進と免疫力向上
日光浴によって血管が拡張し、血行が良くなります。
そのため、体内の酸素や栄養の供給が促進され免疫力が向上します。
25歳の時の身長を比べ、どれくらい縮んでいるか確認します。
近年の研究では、糖尿病や心臓疾患、高血圧や癌の予防になるといわれています。
美肌効果
日光浴は美肌にも効果があるとされています。
日光を浴びる事により、メラトニンとビタミンDが生成され、肌の細胞を美しく保つ働きがあります。ビタミンDにより肌の免疫機能を高め、毛穴に詰まった老廃物の殺菌作用や大気中に浮遊している菌の付着を防いでくれます。
メラトニンは、睡眠の質を高め日中に受けた肌のダメージを修復してくれます。
また、抗酸化作用があり肌細胞の老化を防いでくれます。
日光浴の最適時間
時間帯は午前中が良いとされています。特に朝早い時間に行うとセロトニン量が増え高い効果が期待できます。
午後は紫外線量が増えるので注意しましょう。
どれくらいの時間すればいいの?
1日に15分~30分程度が良いとされています。
日差しが強い場合は木陰で30分程度がいいとされています。
健康上などの理由から日光を浴びれない方は、手のひらを日光に当てるだけでも効果があるとされています。
※紫外線をカットする日焼け止めクリーム等は効果が減少します。
日光浴の注意点
長い時間太陽光を浴びると、シミやそばかすの原因になります。
日光浴が終わったら化粧水や濡れたタオルなどで冷やしてあげましょう。
また、熱中症などの危険性がある場合は無理をしないようにし、しっかりと水分補給をしましょう。