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とくへいニュース

リハビリコラム㉕

リハビリスタッフが徹底解説!

痛みと気候の関係

はじめに

我々療法士は、日々患者さんと関わっていますが、気象や気温の変化によって痛みや身体の不調を訴える方もいらっしゃいます。
今回は、気象や気温の変化と痛みなどの症状にどのような関係があるのかを説明します。

気象や気温の変化で痛みなどの症状がでる原因

①自律神経の乱れ

  • 自律神経には、“交感神経”と“副交感神経”の二つがあり、そのバランスで身体のさまざまな臓器の機能を調整しています。
  • 大きな気象の変化で代表的なものは台風があげられますが、そのような低気圧下では酸素濃度が低下し、生命維持のために身体を休ませようとする反応に傾きます。
    これは副交感神経の作用によるもので、脱力感や眠気などの症状がでてきます。
    また、痛みを感じやすい状態になります。
  • 逆に交感神経が優位となると、痛みは感じにくくなります。
    例として、スポーツ選手がプレー中にケガをしても、その時には痛みはほとんど感じないが、リラックスすると痛みを強く感じるようになる、といったところです。
  • その他自律神経のバランスが崩れやすい状態は、梅雨時期の高湿度の状態や季節の変わり目などの寒暖差があるときです。
    皮膚や粘膜にあるセンサーが温度や湿度の変化を敏感に感じ取り、その刺激で自律神経のバランスが乱れるようです。

 

②ヒスタミンの影響

  • ヒスタミンとは炎症を引き起こす物質であり、低気圧のときに多く分泌されるといわれています。
    ヒスタミンによる刺激は、筋肉や関節周囲の血管を収縮させて血行を悪くしてしまいます。
  • もともと炎症が起きている部位があると、血流障害などにより痛みを感じやすくなってしまいます。

痛みを正しく理解しよう

痛みが強くなったから悪化した、弱くなったから改善したということでもありません。
先ほど説明したように痛みは状況によって強く感じたり、弱く感じたりすることがあります。
例えば、痛みのある部分を温めると痛みが和らいだりすることがあります。
これは、痛みを感じる閾値が上がったことで、感じにくくなっているものであり、痛みや痛みを引き起こす原因自体が改善したわけではありません。
内服や湿布を利用して痛みをコントロールすること自体は良いですが、痛みが和らいだからと言って、無理をしてもいいわけではありません。

気候による体調不良を減らすためには

自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活をすることが望ましいとされています。
バランスの取れた食事と適切な睡眠時間をとることで、自律神経の調和がとれます。
また、適度な運動も良いとされており、散歩やウォーキングなどの有酸素運動を取り入れると効果的です。

①朝起きたら日の光を浴びる

②朝食を食べる

③有酸素運動を取り入れる

④ぬるめのお湯で入浴する(39~40℃)

⑤質の良い睡眠をとる

さいごに

自己判断は危険です!!
不調があっても、そのうち治るだろうと放っておくのは危険です。
今回お話しさせていただいた内容であれば内科になりますが、普段と何か違うと感じられたら、自己判断せず病院に受診しましょう。

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