リハビリスタッフが徹底解説!
リハビリとは何か?
今回は基本の確認!
「リハビリテーション」という言葉は広く知られるようになりましたが、その意味はご存じでしょうか。
「リハビリを頑張る」「つらいリハビリ」などと使われることが多いですよね。
リハビリ=専門職による機能回復訓練と捉えられることが多いように思いますが、本来の意味はもっともっと広いものです。
リハビリテーションの意味
リハビリテーション(Rehabilitation)という言葉は、re(再び)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っています。
単なる機能回復ではなく「人間らしく生きる権利の回復」、もう少し柔らかく言うと「その人らしく生きること」。
そのために行われるすべての活動がリハビリテーションなのです。
障害自体が軽減するように機能訓練を行う必要もあるでしょうし、困難になった動作の再獲得のために動作練習をする必要もあるでしょう。
痛みのせいでできないなら、痛みの緩和のための治療が最優先かもしれません。
不安感で動けないなら精神面のケアが優先されるかもしれません。
残存能力はどうか、栄養面はどうか、環境面はどうか…
考えることは無数にありそうです。
リハビリテーションはとても奥深く、ゆえに面白いと思うのです。
リハビリテーションはチーム医療
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はリハビリテーションの専門職です。
医学的観点から患者さんを全力でサポートします。
しかし、リハビリテーションは療法士だけでなく様々な職種の人や家族など、大勢の人が関わることで成立するものです。
リハビリテーションの中心(=主役)はあくまでも患者さん自身。
あなたがあなたらしく生きようとするのを、周りがサポートするのです。
したがって、療法士に「~してもらう」の丸投げ思考ではリハビリテーションは成立しません。
リハビリテーションの変化
リハビリテーションのあり方は、時代とともに変化してきました。
現在では機能回復や自立支援、社会参加支援にとどまらず、障害の原因となる疾病などの予防のためのリハビリテーション(予防リハ)の重要性が高まっています。
リハビリが必要にならないためのリハビリ。
予防リハの観点をもつことは、超高齢社会に突入している我が国において必須と考えます。
おわりに
今回はリハビリテーションという言葉やその概念について、基本としてぜひ知っておいていただきたい内容を紹介しました。
前述の通り、リハビリテーションはとても広い意味を含むものです。
したがって個々の悩みは本当に様々だと思います。
遠慮なく、何でもお気軽にご相談ください。
当院では毎月第3火曜日の11:30-12:30、正面玄関横にてリハビリ相談会を開催しています。
予約不要で相談無料ですので、こちらもぜひご利用ください。
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