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とくへいニュース

作業療法図鑑No.35

自宅での転倒予防の工夫

今回の作業療法図鑑は「自宅での転倒予防の工夫」について紹介します。

転倒は骨折や寝たきりに繋がる大きなリスクの1つです。しかし、福祉用具の使用や環境のちょっとした工夫で転倒の多くは防ぐことができます。
今回は作業療法士の目線で特に転倒が多い場所ごとにポイントを紹介します。

玄関

段差昇降が大変な方…

・玄関台

上がり框の段差を緩やかにし昇降がスムーズに可能となります。周囲に支持物がない場合は図のように手すり付きの玄関台もあります。

・段差にカラーテープの使用

色があることで意識を向けやすく、段差に躓き転倒するリスクを減らすことができます。

 

靴の着脱が大変な方…

・椅子の設置

座って靴の着脱を行うことで安全に実施できます。
靴ベラを使用するのもおすすめです。

 

トイレ

立ち座りに不安のある方…

・手すりの設置

壁につけるタイプや便器周囲に設置する自立型の手すりもあるため、既存のトイレにも設置がしやすいです。

・補高便座

座面を高くすることで膝への負担も軽減されます。種類には固定型や取り外しが可能なものもあります。

 

夜間の移動に不安がある方…

・動線に人感センサーライトの設置

足元が見やすくなることで安心感や躓きの予防に繋がります。

・ポータブルトイレの使用

夜のみ使用するなど、工夫することで夜間の失禁やふらつきの不安を軽減させることができます。

 

浴室

・滑り止めマット

洗い場だけでなく浴槽内にも設置可能です。
衝撃に強いポリエチレンの素材や厚みのあるものを選ぶと、万が一転んだときも衝撃を和らげることができます。

・シャワー椅子

様々な種類のものがありますが、背もたれやひじ掛けがついているものはより安定感があります。

・バスボード

座った状態で浴槽に出入りすることで、浴槽をまたぐのが困難な方や転倒のリスクがある方の入浴をサポートします。

 

福祉用具やのレンタルや購入については、介護保険制度の対象になるものもあります。

全てを取り入れるのは大変ですが、少しの工夫で自宅で安全に生活を送るために1つでも参考になればと思います。

 

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