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とくへいニュース

作業療法図鑑No.31

洗濯動作における作業療法

今回の作業療法図鑑は、「洗濯動作における作業療法」について紹介します。

作業療法はリハビリを通した患者さんの生活復帰を担っており、
基本的な日常動作に加え、退院後に無理なく家庭内での作業を行えるよう、
具体的な動作を伴ったリハビリも実施しています。
今回は、家庭内での作業の中でも「洗濯」について紹介します。

作業療法士目線での「洗濯」とは?

作業療法における「洗濯」では、下記の動作等を評価していく必要があります。
また、患者さんの身体の状態によっては、自助具といった補助的なアイテムの
提案などをおこなっていきます。

  • 洗濯機の蓋の開け閉めや洗濯機の操作
  • 洗濯物の取り出しやその際の筋力・握力・バランス力
  • 洗濯物の入ったかごを持ったままでの移動能力
  • 洗濯物を畳むときの指先の細かい動作

 

自助具紹介(片手用ハンガー)

洗濯物をハンガーから外す作業が簡単に行えます。

洗濯動作におけるポイント

  • 洗濯を行う姿勢等の条件によって危険が伴いやすい為、
    注意が必要な動作になっています。
    洗濯物を干す際は、椅子や机の上にカゴを置いて取り出しやすくしたり、
    手が届きやすい低い位置で物干しラックを使用したり、環境調節が大切です。

 

  • 関節可動域制限や痛みのある患者さんの場合は、
    洗濯物の大きさや種類にも配慮しなければなりません。
    洗濯物を広げて物干し竿にかけようとする際には、肩関節の複雑な関節運動を伴います。
    鎖骨をはじめ、胸部、体幹へと連鎖する運動となるため、
    負荷量などにも注意が必要です。

 

※「洗濯」は、実施することで単に筋力や関節可動域が確保されていることだけではなく、
様々な技能が幅広く必要となる作業となっています。
緩やかな作業に見えても、内容によっては、庭仕事や軽いサイクリングと
同等の運動強度に及ぶこともあるため、身体への負担に配慮し導入する必要があります。

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